産後の股関節痛
こんなことでお悩みではありませんか?
- 歩くと付け根がカクカク音が鳴る。
- 振り返るときにボキッと音がする。
- 走ろうとすると足が抜けそうな気がする。
- ソファに座ると足の付け根がだるくなる。
- 長時間歩いたりすると、足全体がだるくなる。
なぜ産後に股間節が痛むのか?原因は6つあります
1.物理的な弱さ
骨盤にあなたの足(太ももの骨)が付いています。このつなぎ目を股関節と言い、片側の足は約10kgの重さがあります。股関節からすると常に引っ張られている状態なので、緩みやすくズレやすいのです。
2.ホルモンの影響
妊娠中はリラキシンというホルモンが骨盤などの骨と骨とのつなぎ目を緩めて出産をスムーズにします。このホルモンは全身に作用するので、全身のつなぎ目が緩まります。結果的に股関節も緩みやすくなります。
3.解剖学的な作り
股関節は骨盤に付いているので骨盤が少しでもズレたり、緩んだりすると股関節にも影響が大きいのです。実は骨盤の影響を受けやすい作りなのです。骨盤に股関節(太ももの骨)がついているので、出産で骨盤が緩むと股関節の角度にまで影響が出ます。(写真参照)
4.筋肉への物理的な負担、疲労
育児による今まで以上の筋肉への負担です。負担により筋肉は硬くなります。柔軟性がなくなると引っ張られることに弱くなります。だから少し引っ張られることでも神経痛が出やすくなります。
5.ストレス
ストレスは交感神経が高まるので筋肉を硬くします。結果、股関節周辺の筋肉が硬くなり痛くなります。「少し痛いくらいの方が効いている感じがする」と間違ったストレッチのやり方をしている人もいます。
6.間違った歩き方
股関節は背骨を中心に120度の角度で骨盤を2つに分けています(写真1参照)。骨盤に股関節(太ももの骨)がついているので、間違った歩き方をすると産後、股関節が痛くなるのはもちろんです。足をひっつけて歩くと太ももがV字になります。下の方は狭く、上の方は広くなります。結果として骨盤には開く力がかかります(写真2参照)これは産後の股関節に悪影響を及ぼし、股関節によって骨盤が引っ張られて骨盤が緩んでしまう現象です。産後、股関節が痛む方はほとんどが悪い歩き方をされています。
(写真1)
(写真2)
体の中はどうなっているのか?
<筋肉に関して>
産後、股関節痛を感じる女性の股関節周辺の筋肉は炎症を起こしています。表面は少し赤くなっており、毛細血管が切れて血が滲んでいる状態です。皮膚の上からでも表面を触ると患部は少し熱を持っているように感じることもあります。
<骨盤に関して>
骨盤の状態は下の写真1をご覧ください。下の図(産前)の状態は3つの骨がしっかりと引っ付いているんですが、上の図(産後)では赤のラインのように隙間ができています。これが産後、骨盤が緩んだ状態です。
<写真1>
今度は下の写真2をご覧ください。この状態ですと、土台がグラグラなのでビルと同じで上層階はもっと揺れます。ビルは崩れてしまいますが、人間の体は筋肉で支えることができます。でもいつも以上に筋肉に負担がかかるので骨盤が緩むと産後に腰痛になりやすいのです。
<写真2>
自宅でできる産後の股関節痛の解決法
1、骨盤矯正をして骨盤の緩みを整える。
産後の骨盤の緩みを取り、骨盤を優しく整えていきましょう。強い力ではなくできるだけ優しい骨盤矯正を選びましょう。
2、股関節を整える。
骨盤矯正をしたと同時に股関節のズレも整えます。股関節自体を120度の角度で骨盤の中心に向かってゆっくりと押さえて整えていきます。
3、育児の使い方を整える。
まずは地面での生活を見直していきます。特にあぐらでの授乳が骨盤と股関節を同時に緩めることが多いので、「地面に座る時間」と減らすと同時に「地面への座り方」を整えていきます。地面への座り方でオススメなのが実は正座です。(産後に膝痛が出ている場合はやめてください。)
<正しい正座の方法>
お尻の下にクッションや座布団などを入れます。そしておへそを痛くない程度に前に出すことで、骨盤を立てて座ることが可能です。ぜひやってみてください。
4、炎症の熱を取る。
これは筋肉、関節の両方のコンディションを良くします。自宅では氷を使ったアイシングを行います。アイシングとはスポーツの第一線では当たり前となっているケア方法で、メジャーリーガーや日本代表選手団も必ず行っている安全なケア方法です。特に産後に股関節が痛む方にはオススメのケア方法です。
<アイシングの方法>
- 氷のうというアイシング専用の袋を用意します。
- 中に氷を15個くらい入れます。
- 少しだけ水を入れてください。
- 袋の中の余分な空気を抜いてください。抜くと効果が2倍くらい違います!
- キャップをしっかりと締めてください。
- 股関節周辺に直接当ててください。服の上からでは効果が減ります。
- ズボンなどに挟んでおくと家事なども出来ます。
- 30分くらいは入れておいてください。最初は5分くらいから始めて慣れていくといいでしょう。
5、気分転換をする。
人間はストレッチや体操などからだを動かすことで気分転換になります。産後、動かない状態が続くと股関節痛になりやすいので、股関節痛の予防として痛くない程度に積極的に動くようにしましょう。
6、栄養を整える。
育児でバタバタしていると栄養が偏りがちです。まずは全体の栄養バランスを意識することです。何かの栄養を摂り過ぎる食習慣は逆効果です。それが出来たらビタミンCを意識しましょう。野菜でも果物でもサプリでも結構です。1回でたくさんを摂るよりも毎回の食事の中で少しずつ摂るのがベストです。食事の時間に関しては8時、12時、18時などできるだけ「早め・習慣にする」ということを意識してください。産後の股関節痛対策としてこのような「時間の使い方」も意識しましょう。
7、適切な休息をとる。
できるだけ12時までに就寝するように心がけてください。まずは12時を超えないように寝ることで成長ホルモンという体を回復させるホルモンが使えるので、体の回復が早あります。こうすることで生活のリズムも整いますので、疲れも溜まりにくい体になります。
8、ガードルなどをやめる。
きつく締め付けるガードルなどの使用をやめる。骨盤が余計にズレてしまうので、股関節痛がひどくなります。
リボディ魚住での股間節痛に対する整体
まずはゆっくり呼吸を整えながら骨盤を整えていきます。
股間節の緩みも一緒に整えていきます。
肩甲骨ストレッチを行い、肩甲骨の動きを良くしていきます。
背骨専用のローラーを当て、骨盤の上にある背骨を整えます。
整えた骨盤をキープするために、ナイーブな産後のからだに負担のかからないテーピングを貼ります。
バキバキならす整体ではなく、手のひらで押さえるだけの優しい整体です。
優しい整体を行うべき理由は、産後の女性の骨盤は便座に座る衝撃で緩んでしまうからです。それと5分以上のうつ伏せは骨盤を緩めます。ですので、横向きで行う優しい骨盤矯正をします。